換気のおはなし

query_builder 2021/01/19
ブログ
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今日は「住まいの換気」について勉強してきました




「換気」と言えば、

新型コロナウイルス感染予防対策でも改めて注目されていますね




感染予防対策として、積極的に推奨され、学校・オフィス・飲食店でも皆さん工夫され建物内の空気循環に心がけておられます



「住まいの換気」には、どんな種類があるのでしょうか


少し掘り下げていきたいと思います


現在の住まいの換気システムの考え方としては、主に

「第1種換気」「第2種換気」「第3種換気」の3種類にわかれています。

換気をわかりやすく考えるために、


○外気を家の中に入れる事・・・吸気

○室内の空気を外に出すこと・・・排気


と考えます。


1つ目に「第1種換気」


第1種換気とは、「吸気」と「排気」を同時に機械で行う換気システムです。


○メリットとしては、吸気と排気を一つの機械で行うことができるので、室内の圧の調整がしやすいこと。


○デメリットとしては、特殊な機械ですので費用が掛かること、機械のメンテナンスが必要になること、機械を動かす際の電気量が掛かってくることがあげられます。


2つ目に「第2種換気」


第2種換気とは、「吸気」を換気機器を使って取り込み、空気を取り込んだ差圧で室内に設置された自然換気口等から空気を室外へ排気する換気システムです。


実際第2種換気を一般の住宅に取り入れることはほとんどないのが実際です。


○メリットとしては、導入コストが抑えられる事。吸気のみが機械によって強制的に行われるため室内の空気圧が高くなり、よって室外のチリやほこりなどが室内に入りにくくなります。クリーンルームの換気に最適です。


○デメリットとしては、一般的な木造住宅の場合、室内の湿度や温められた空気が急激に冷やされて構造材の中で結露を起こす可能性がある事です。


3つ目に「第3種換気」



第3種換気とは、室内から室外への排気を換気機器により排気することで、予め設置された自然吸気口から吸気を行う換気方式を言います。


多くの住宅で採用されているのが、この「第3種換気」になります。



メリットとしては、導入コストが抑えられ、2種換気と同様ランニングコストも抑えられる事です。


デメリットとしては、単純に室内の空気を捨てて外気を取り込むので、夏はエアコンで冷えた空気が吐き出され温かい空気が流入し、冬は温めた空気を外へ捨て、冷たい外気をただ取り込んでいるので熱効率が悪くなる事。


屋根裏や壁内の汚染された空気(屋根裏や壁内部は一般的に合板や接着材や防蟻剤・防腐剤が使用された木材が露出している場所である)が流入する可能性がある事。





「24時間換気システム」とは?


「24時間換気」は、2003年の建築基準法改正によって義務付けられました。それまでは、マンションや鉄筋コンクリートの建物が対象でしたが、法改正によって全ての建築物が対象となりました。



なぜ「24時間換気」が必要になったの?


大きな理由としては、「シックハウス症候群」の対策です。

「新建材」と呼ばれる、合板やビニルクロス、複合フローリングは安価で丈夫、扱いやすい事で多くのハウスメーカーやビルダーで住宅建築に使用しています。しかし、新建材には多くの接着剤・薬剤が使用されており、ホルムアルデヒド代表される揮発性有害化学物質が室内にます。それを毎日吸い続けることで「シックハウス症候群」や「化学物質過敏症」を引き起す危険性があるのです。


新築では、有害化学物質の放散量も多く最も危険と言われています。


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